【違反注意】グーグルマップの著作権、違反しないための正しい知識と使い方

グーグルマップの画像には、著作権があります。このようにいうと、「グーグルマップを集客に使うのは難しいのでは?」「店のホームぺージで利用できないのかもしれない」と心配になる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、著作権のルールとGoogleの規約に沿った利用をしている限り、安心して利用できます。Googleのルールは、利用規約やガイドラインとして公表されており、決まりを守っておけばコンテンツに自由に利用できます。

ここでは、どのように著作権を侵害せずにグーグルマップが使えるのか、気を付けておくべきポイントについて解説していきます。

著作権法の定義

著作権法では、著作物を対象にして、著作物を無断で使われない権利や、著者が自分の作品であることを表示する権利、再生・演奏・録画をしたりする権利など、著作権の内容となるいろいろな権利を保護しています。

著作物は、著作権法の条文によると、次のように定義されています。

「著作物とは思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」

著作物について、勝手に利用するなどの行為を行うと、著作権侵害に当たり、法律違反となります。さらに、著作物に当たるものを示す著作権法の条文によると、地図も著作物に当たります。

著作権法第10条 第6号「地図または学術的な性質を有する画面、図表、模型その他の図形の著作物」

したがって、グーグルマップも著作物であり、著作者の権利は著作権として保護されます。著作権で保護されている著作物は、権利者の意思に反した使用はできません。意思に反した使用を、広く「著作権侵害」といいます。

Googleが定める利用規約、ガイドライン

Googleは、利用規約で、次のように定めています。

【基本的には、Google の利用規約に従い、権利帰属が明確に表示されていれば、
用途に応じて、グーグルマップ、Google Earth、ストリートビューの画像を自由にお使いいただけます。】

引用元:Google社「Google マップ、Google Earth」
https://www.google.com/intl/ja/permissions/geoguidelines/

Googleの利用は、利用規約に従うことが必要であること、Googleが権利者であることを明確に示すことが必要ですが、原則として自由に利用することが可能です。

また、利用規約のほか、Googleはマップについて、またその他のコンテンツについてガイドラインを定めています。ガイドラインでは、利用の形態に応じて、許される利用と、禁止される利用について、詳しく記述しています。

そこで、グーグルマップの利用にあたっては、著作権法・Googleが定める利用規約と、ガイドラインに従った利用をする必要があります。

著作権法に違反したら?

著作権法に違反すると、個人による無断利用の場合、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金、また、権利者の表示を勝手に削除してしまった、勝手に演奏してしまったといった場合は、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金と、厳しい刑罰が科されます。

民事訴訟で損害賠償請求を受ける・差し止め請求を受けるなどの裁判にも巻き込まれることがあります。

実際には、刑事告訴されるようなケースは比較的に悪質なケースであり、また、著作権法違反は、裁判所に行かないと確定はしません。

しかし、民事裁判での損害賠償で、著作権侵害が認定され、損害賠償の請求が認められることや、謝罪の上、和解金を支払うということが多く行われます。ただし、損害賠償金や、和解金は使って得られた利益相当の金額を上回ることが多いのです。

たとえば、広告のために著作権の侵害行為を行ってしまった場合、罰金や訴訟、あるいは和解金で経済的な利益はなくなってしまうことを考えると、著作権法違反・著作権侵害には十分気を付けなければいけません。

グーグルマップ著作権 違反の事例

著作権違反
グーグルマップの著作権が侵害された事例として、岩手県や宮城県のホームページで画像が利用された事例がニュースになったことがあります。

岩手県・宮城県のホームページでグーグルマップを利用したところ、Googleの利用規約違反が生じてしまいました。

宮城県・岩手県でそれぞれ、著作権侵害の画像が4000枚・2000枚使われており、Googleのほか、国土地理院の地図についても、著作権侵害が生じていました。

原因となる行為別では、出典を示さないなど「利用規約で定められている適正な表示ができていない」などが多かったとされています。

いずれの県においても、利用規約違反が判明した地図については、削除や差し替えをした上で提供者に謝罪した、との措置が取られています。

参照:産経新聞社「産経ニュース」
https://www.sankei.com/region/news/170331/rgn1703310052-n1.html

著作権や規約を遵守したまま店舗集客を強化するには

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上述の通り、著作権侵害を一切せずにグーグルマップを集客に活用するのはなかなか手間がかかります。
また、グーグルマップは多くの規約があるため、著作権以外にも様々な要素に気を遣う必要があります。

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グーグルマップ著作権 正しい使用例

グーグルマップの正しい使用例を知って、その通りに使うと、著作権侵害や、著作権法違反は起こりません。

Googleガイドラインには、利用法に従い、正しい使用例の説明があります。正しい使用を使用の形態に合わせて説明すると、次の通りです。

印刷物での使用

引用として2-3枚の画像を印刷物で使用すること、定期刊行物に使用すること、社内向けのプレゼン等で利用すること、および商業利用ではない使用は許されています。

テレビと映画での使用

広告やプロモーション目的でなければ、グーグルマップをテレビや長編映画で利用することは許されています。

ウェブやアプリケーションでの使用

グーグルマップサービスの一部である、Google Earthの画像・動画は、ガイドラインに従った正しい権利帰属の表示があれば許されています。
また、アプリへのデータ引用や、埋め込みは、APIの利用規約に従う限り許されます。

広告での使用

デジタル広告・テレビCMで利用することが可能です。ただし、これらの場合は、Googleへの連絡や、Googleのブランド管理者の承認が必要になります。

ストリートビュー画像の使用

ストリートビュー画像は、リンク・URLの埋め込みや、APIでの利用が認められています。

グーグルマップ著作権の違反になる使用例

正しい使用法を守ってグーグルマップの利用をすることが大事ですので、著作権侵害となる利用はやめましょう。

著作権侵害となるような利用は、Googleガイドラインに例が記載されています。理解を深めるために、代表的な違反事例について説明していきます。

印刷物での著作権違反

印刷物での著作権侵害となる事例は、ガイドブックでグーグルマップを利用することや、日用品の表面に印刷するなどの利用、あるいは印刷による広告は利用がガイドラインで禁止されていますので、著作権侵害となります。

ストリートビューの著作権違反

ストリートビューの場合は、権利者であるGoogleの権利表示をガイドライン通り正しく行わないで利用することや、APIの利用規約に従わずにAPIを利用して、ストリートビューを表示させることが著作権侵害となります。

他のユーザーとマップを共有する方法

共有

グーグルマップをウェブメディアで利用すると、著作権侵害に対する気兼ねをする必要があるので、少し面倒だな、と思われる方には、他のユーザーとマップを共有することもお勧めです。

この方法によれば、マップの位置を他の人に知らせるだけなので、著作物の利用にあたらず、したがって、著作権侵害が生じる心配からは解放されます。

他のユーザーと共有できる情報は、お店に関しては以下のとおりです。

・お店の場所、ビジネス情報、お店の住所
・お店までのルートの検索結果
・お店のストリートビューの画像

情報共有の操作手順は、以下のとおりです。

■パソコンの操作手順
1.パソコンでGoogleマップを開きます。
2.共有するルート、地図、ストリートビュー画像に移動します。
3.左上の[メニュー]をクリックします。
4.[地図を共有または埋め込む] を選択します。
この選択肢が表示されない場合、[この地図へのリンク] をクリックします。
5.リンクをコピーして、マップを共有する場所に貼り付けます。

なお、スマートフォンアプリの操作手順や、地図をウェブサイトなどに埋め込む方法は、Google公式サイトをご確認ください。

Googleマップ「他のユーザーとマップやルートを共有する」
https://support.google.com/maps/answer/144361?hl=ja&ref_topic=3093585

このように、共有で済ませることができるか、あるいはコンテンツに引用・利用するかは、コンテンツにもよるので、常に共有で済ませるわけにもいきません。

しかし、簡便で利用規約のチェックのためにあまり時間を使いたくない場合にも使える方法として覚えておくとよいでしょう。

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